エドモントン国際空港社長との対談について

代表より

エドモントン国際空港との対談について

エドモントン国際空港マイロン社長と語る、カナダの航空業界とパイロット不足

2025年8月22日、カナダ・エドモントン国際空港社長のマイロン氏と会い、少しばかりこれからのカナダの航空業界やパイロット不足について話をしてきました。エドモントン国際空港はエドモントン中心市街地から車で約40分のところに位置しており、近くにはショッピングモールなどがあります。

既にご存知の方もいるかとは思いますが、エドモントン国際空港は近い将来、日本の熊本との直行便開通を予定しており、その一役を担っているのが社長のマイロン氏です。付き合いは長く、日本に来た際はよく会食をするなどの交流があります。
ここで書くと長くなるのですが、私はマイロン氏に会うたびに彼の業務に関する熱意や行動には深く尊敬をしており、マイロン氏がこれからの航空業界を牽引する一人であることに間違いはないでしょう。

今回はこれからのエドモントン国際空港の未来だけでなく、カナダの抱えるパイロット不足に関しても貴重な意見交換ができ、とても有意義な時間となりました。

エドモントン国際空港との対談について

マイロン氏の社長室にて

特に、これから数年にかけてベテランパイロットの定年などによりカナダ全土で進むパイロット不足に関しては、航空会社だけでなく業界全体として解決していかなければならない課題として強く認識しており、それには訓練施設の拡充と質の向上など、解決すべき課題は多くあると話していました。

その中でマイロン氏は、弊社が行なっているパイロット人材紹介やパイロットへの就職支援をするマネジメント業を高く評価しており、今後の事業拡大にエドモントンの街全体の存在が欠かせないことは言うまでもなく、エドモントン国際空港、エドモントングローバル、インベストアルバータなどと一緒にパイロット不足解消へ取り組んでまいります。

エドモントン国際空港との対談について

社長室から見える光景は圧巻

カナダが抱えるパイロット不足の現実

カナダのパイロット不足は、単に一時的な人材不足ではなく、構造的な問題として進行しています。特に大きな要因となっているのは、ベビーブーム世代の大量定年退職です。すでに多くの航空会社で熟練パイロットが退職期を迎えており、今後数年でさらに数千人規模の人材が不足すると予測されています。加えて、地方や中規模都市を拠点とするリージョナル航空会社では、待遇やキャリア形成の問題から若手人材の確保が難しく、結果として大手航空会社への人材流出が加速するという悪循環も生まれています。

さらに、訓練施設や教官不足の課題も深刻です。フライトスクールでは受け入れ枠に限界があり、質の高い訓練を継続的に提供するための投資が追いついていません。そのため、訓練を希望する学生がいても、十分な時間や機材を確保できず、パイロットとして現場に出るまでに長い時間を要する状況が続いています。こうした問題を解決するためには、国や空港、航空会社、教育機関が一体となった長期的な取り組みが不可欠です。弊社もまた、国際的な人材の流れを活かし、より多くの優秀な人材がカナダで飛び立てる仕組みづくりに貢献してまいります。

カナダのパイロット不足概要

カナダ政府は航空業界での訓練・採用のボトルネックに対し、カデット制度や訓練支援を推進中。詳細は公式報告へ。

詳細を見る(Transport Canada)

職業統計から見る将来予測

「航空パイロット」の職種は、2024〜2033年にかけて強い不足リスクありとされています。今の業界構造が数字で示されています。

詳細を見る(Job Bank)
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